弥山本堂のすぐ向かいにある「霊火堂;れいかどう」。
霊火堂は「恋人の聖地」。
弘法大師が灯した炎が1200年間燃え続ける。
不消霊火堂(きえずのれいかどう) 大同元年(806年)弘法大師空海御修行の護摩の火で、1200年間昼夜燃え続けている「消えずの霊火」を護るお堂です。大茶釜の霊水は、万病に利き目があると言われています。この「消えずの霊火」は、
広島平和公園の「平和の灯」の元火の一つ になっています。
黒くすすけた霊火堂内部。
霊火堂の近くに点在するユニークなお地蔵さん
霊火堂の脇の石段を上ると「三鬼堂」はあります。真言宗系の天狗信仰や山岳仏教の信仰対象となる鬼神です。
三鬼堂は、日本で唯一「鬼」を祀っています。
三鬼神とは ・追帳鬼神(ついちょうきしん)「福徳」の徳を司る鬼神で、大日如来を本地仏とする。
・時眉鬼神(じびきしん)「知恵」の徳を司る鬼神で、虚空蔵菩薩を本地仏とする。
・摩羅鬼神(まらきしん)「降伏」の徳を司る鬼神で、不動明王を本地仏とする。
三鬼神それぞれ、仏の仮の姿として神とされています。
霊火堂は弥山本堂と同じ広場にあるお堂です。堂内には「消えずの火」とよばれる弘法大師空海ゆかりの火が1200年間燃え続けていると伝わっています。黒くすすけた堂内はなんとも神秘的な雰囲気が漂っています。
また、霊火堂の脇の石段を上ると日本で唯一鬼を祀る「三鬼堂」があります。初代総理大臣伊藤博文も篤く信仰したといわれています。