質素な写真展示室

富士の裾野で、美しい日本の風景・お祭りや花などの写真を展示します。

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鹿児島の旅 その42 桜島(10) 溶岩なぎさ遊歩道(4)
桜島の風景
穏やかな桜島、北岳(左)と南岳(右) 横長に見える桜島。
案内板-1
 桜島火山の歴史 噴火の歴史(案内板より)
 ・・・・・桜島の活動は、大きく2つの時期に分かれています。 誕生から約5,000年前までが北岳の活動、4,500年前から現在までが南岳の活動です。 北岳と南岳という2つの火山が南北に連なっているため桜島は横長に見えるのです。
案内板-2
案内板拡大写真 現在南岳が活動中(現在地から見て右側)。
溶岩の風景
溶岩の風景。
句碑-1
遊歩道に立つ標識と句碑案内板。
句碑-2
遊歩道 にある句碑の案内表示板(全6箇所)
句碑-3
案内表示板から一番近い句碑 角川照子・春樹 句碑
句碑-4
 火の島の左右(さう)に 紫(むらさき)春の暁(あけ) 照子
 地(ち)に垂(た)りて いよいよあをき さくらかな 春樹
句碑-5
 角川照子は、昭和3年東京生まれ。 夫角川源義(昭和50年没) が創刊主宰した俳誌 「河」 を54年から継承主宰、平明で人間味あふれる作風で知られる。 碑の句は対岸のホテルからの眺望を詠んだもの。 句集に 「幻戯微笑」 「阿呍」 「花行脚」 「秋燕忌」 「すばる」 等あり。 第11回現代俳句女流賞を受賞。 社団法人俳人協会理事を経て平成16年、75歳にて逝去。
 角川春樹は、昭和17年富山県生まれ。 照子の長男で、長く 「河」 副主宰を務めた後、平成16年照子の死後 「河」 の主宰に就任、日本一行詩協会を設立して、世に 「魂の一行詩」 運動を興す。 作風は重厚にして多才。 芸術選奨文部大臣新人賞、俳人協会新人賞、読売文学賞、蛇笏(だこつ)賞、山本健吉文学賞などを次々と受賞、実力者の地位を不動のものとした。 碑の句は桜島にちなんで桜を詠んだもの。 著作は句集・評論・対談など多数あり。 角川春樹事務所特別顧問、映画制作者等としても活躍。
南岳噴火-1
南岳噴火-2
句碑撮影中、桜島南岳で爆発(2014・10・27 11;28撮影)
JUGEMテーマ:写真

 桜島溶岩なぎさ遊歩道、全長約3kmの中ほどにある、角川照子・春樹の句碑を撮影中、桜島南岳より突如噴煙が上がり爆発を撮影しました。 撮影当日の朝8時39分、桜島に上陸し、11時28分この日初めて爆発を確認しました。 目の前で噴煙が上がる光景は緊張と迫力を感じます。

 なお、明日(5/26)より、現在放送中の大河ドラマ 「花燃ゆ」 の舞台である山口県萩市撮影のためブログ更新は来週月曜までお休みです。
| 鹿児島の旅(後編) | 19:01 | comments(0) | - |
鹿児島の旅 その41 桜島(9) 溶岩なぎさ遊歩道(3)
溶岩の風景-1
1914年の大正噴火で流出した溶岩の造形。
句碑-1
溶岩なぎさ遊歩道沿いに点在する句碑案内板。
句碑-2
横山房子(よこやま ふさこ)の句碑
句碑-3
 「マグマ湯の 赫(あか)く溢(あふ)れて 梅雨の月」 と刻まれています。
句碑-4
 平成4年6月、桜島での作品である。 マグマ湯とは、当時の国民宿舎 「さくらじま荘」 自慢の温泉で、地下千メートルの地層からポンプアップしていたものである。 成分は、鉄分と化石化した塩分で、濃い褐色をなしている。 浴棟から溢れた赤いマグマ湯は、湯気をあげながら溶岩の野原へ幾筋と流れ込み、消えて行く。 そしてまた、マグマの許へ帰趨(きすう)するのであろう。 旅寝の夜を茫とした梅雨の月がその流れを照らしている。 横山房子―大正4年北九州生まれ、平成19年歿。 横山白虹の興した新興俳句 「自鳴鐘」 を継承した。
桜島の風景
メインの遊歩道から脇道へ400mのところにある句碑。
淵脇護句碑-1
鹿児島県霧島市出身、「淵脇 護(ふちわき まもる)」 の句碑。
     島大根 引くや 背に降る 熱き火山灰(よな)
淵脇護句碑-2
淵脇 護の句と略歴
溶岩の風景-2
遊歩道沿いある溶岩の造形
遊歩道
烏(からす)島展望所へ続く、日本の遊歩百選 「桜島溶岩なぎさ遊歩道」。
JUGEMテーマ:写真

 溶岩の中にたくましく根を張る植物、ゴツゴツした溶岩の広がる磯辺、溶岩が造り出す造形美、美しい錦江湾と対岸の鹿児島市街地の景色などなど。 写真愛好家にとっては絶好の被写体です。 溶岩なぎさ遊歩道沿いには、別格の淵脇護の句碑を除いて6箇所あります。
| 鹿児島の旅(後編) | 19:01 | comments(0) | - |
鹿児島の旅 その40 桜島(8) 溶岩なぎさ遊歩道(2)
溶岩の風景-1
錦江湾を行き交う桜島フェリー、溶岩越しに撮影。
溶岩の風景-2
溶岩の風景-3
様々な形を見せる溶岩の風景。
対岸の鹿児島市街地
溶岩なぎさ遊歩道より見る、対岸の鹿児島市街地。
遊歩道
遊歩道の周辺、大正溶岩原に徐々に植生が回復し緑豊かな風景が広がります。
溶岩の風景-4
溶岩の風景-5
植生が回復し、生命の息吹を感じます。
溶岩の風景-6
大正噴火から約100年たった今、時の経過を感じる溶岩の風景。
句碑-1
遊歩道沿いに立つ、金子兜太(かねこ とうた)の句碑。
句碑-2
 黒い桜島 折れた銃床(じゅうしょう) 海を走り 兜太
句碑-3
 桜島はこの島に祀られる木花佐久夜毘売(このはなさくやひめ)にちなむともいわれ、日に七度色を変える。 朝の太陽を背にした桜島は、黒くその男性的な姿をあらわす。 昭和35年5月、はじめて桜島を訪れた作者は逆光の桜島に対峙したとき、梅崎春生の 「桜島」 のイメージで思いつづけていた桜島と、自らの戦争体験が重なって、錦江湾に折れた銃床が走るように見えた。 これは現代俳句特有のイメージ化作業ではあるが、折れた銃床には、海へ向かって走っている溶岩の姿が重なったのかも知れない。 暗い時代の戦争の痛みが伝わってくれれば幸いである。 作者は埼玉県秩父の生まれ。 「海程」 主宰。 現代俳句協会名誉会長。 日本芸術院会員。
JUGEMテーマ:写真

 桜島溶岩なぎさ遊歩道は、桜島フェリー発着所から西へ広がる大正溶岩地帯、その海岸一角から烏島展望所までの約3kmにわたり遊歩道が続いています。 ウォーキング、ジョギング、サイクリングコースとしても格好のロードで市民の憩いの場所。 黒々とした溶岩の造形をカメラに収めながら、また、遊歩道に沿って点在する句碑を解読しながら散策を楽しみます。
| 鹿児島の旅(後編) | 19:00 | comments(0) | - |
鹿児島の旅 その39 桜島(7) 溶岩なぎさ遊歩道(1)
遊歩道-1
これより、日本の遊歩百選にも選ばれた 「溶岩なぎさ遊歩道」 を散策。
溶岩の風景-1溶岩の風景-2
1914年の大正噴火で流出した溶岩の風景。
溶岩の風景-3
溶岩で出来た自然の池。
遊歩道-2
溶岩原に作られた全長約3kmの遊歩道。
溶岩の風景-4
溶岩の風景-5
溶岩の風景-6
錦江湾のなぎさにつくられた遊歩道、景観を楽しみながら散策します。
句碑-1
高濱年尾 句碑
句碑-2
  溶岩色(らばいろ)を  重(かさ)ねて古(ふ)りて  冬(ふゆ)ざれて  年尾(としお)
句碑-3
 溶岩が黒くかさなりかさなって、年とともに古び、ものさびしく荒々しい広大な冬景色を詠んだ句である。
 作者の年尾は高濱虚子の長男で、1900年の生まれ。 俳誌 「ホトトギス」 を主宰し俳壇の育成者として功績があり1979年に亡くなりました。 伝統俳句の行き方をかたく守り、自然を深く見て写生する点に特色があります。 桜島の景観を愛し、しばしば来遊しましたがこの句は1953年に作り、字もまた自筆のものであります。
JUGEMテーマ:写真

 1914年の大正噴火で流出した溶岩はすべてのものを焼き尽くし、海までも埋め立てました。 大正噴火から約100年たった今、当時は何もなかった溶岩原に徐々に植生が回復し、緑豊かな景色が戻りつつあります。 桜島溶岩なぎさ公園と烏島展望所を結ぶ、全長約3kmの遊歩道。 日本の遊歩百選にも選ばれています。 途中、桜島にゆかりのある句碑・歌碑が点在しており、文学も楽しめる遊歩道です。 
| 鹿児島の旅(後編) | 19:00 | comments(0) | - |
鹿児島の旅 その38 桜島(6) 桜島溶岩なぎさ公園&足湯
桜島港フェリーのりば
海づり公園から望む桜島港フェリーのりば。
第18桜島丸
目の前を美しい 「第18桜島丸」 が航行。
溶岩の風景-1
溶岩の風景-2
溶岩の風景が広がる海岸
足湯-1
全長約100m、日本最大級の足湯。
足湯-2
足湯-3
「桜島」溶岩なぎさ公園 「足湯」。
梅崎春生文学碑-1
梅崎春生 小説 「桜島」 文学碑
梅崎春生文学碑-2
梅崎春生文学碑-3
壕を出ると、夕焼が明るく海に映っていた。
道は色褪せかけた黄昏を貫いていた。 吉良兵曹長が先に立った。
崖の上に、落日に染められた桜島岳があった。 私が歩くに従って、樹々に見え隠れした、赤と青との濃淡に染められた山肌は、天上の美しさであった
石塊道を、吉良兵曹長に遅れまいと急ぎながら、突然瞼を焼くような熱い涙が、私の眼から流れ出た。 拭いても拭いても、それはとめどなくしたたり落ちた。
    :
                                  小説 「桜島」 より
 梅崎春生について
 1915(大正4)年2月15日、福岡市生まれ。修猷館中学、熊本第5高等学校、東京帝国大学国文科卒業。 1944(昭和19)年6月、海軍から招集を受け、暗号通信兵として同年12月指宿海軍航空隊に配属される。 1945(昭和20)年7月、二等兵曹として第32突撃隊(鹿児島分遺隊)に入隊。 坊津などを転々としたあと、8月桜島にて終戦を迎える。 戦時下の体験をもとに、翌年発表した小説 「桜島」 は、いち早い戦争文学として高い評価を得る。 この作品は、軍隊という緊迫した環境のなかで、荒廃していく人間の心情に照明が当てられ、桜島の美しい風景とともに、怒り、哀感、虚しさがていねいに描かれている。 梅崎春生がひと月あまりを過ごし、また、小説の舞台となった軍隊の居住壕はいまも袴腰に残っている。 鹿児島を舞台にした戦争小説は、ほかに 「崖」 「埋葬」 「赤い駱駝」 などがある。
 戦争文学のみならず、市井に生きる人間の内面を鋭くかつユーモラスに描いた 「市井事もの」 の作品を発表し、1955(昭和30)年 「ボロ家の春秋」 で第32回直木賞受賞。 戦後文壇に確固たる地位を占めて、小説を中心とする旺盛な創作活動を続ける。 1964(昭和39)年、「狂い凧」 により芸術選奨文部大臣賞。1965(昭和40)年、坊津を舞台とした 「幻化」 で、第19回毎日出版文化賞。同年7月19日、50歳で肝硬変により亡くなる。 坊津には没後、「幻化」 にちなんだ文学碑が、同時代の作家仲間によって建立された。
 崎春生の戦後文学の出発点となった 「桜島」 を記念して、ここに文学碑を建立する。   2006(平成18)年8月15日 梅崎春生 「桜島」 文学碑建立委員会
溶岩の風景-3
石碑 「美しい錦江湾を明日の世代へ」 鹿児島県
溶岩の風景-4
溶岩の風景、この先に約3kmの 「溶岩なぎさ遊歩道」 があります。
JUGEMテーマ:写真

 海づり公園に隣接して、桜島溶岩なぎさ公園はあります。 全長約100mの足湯は日本最大級です。 地下1,000mより湧出する天然温泉を利用。 眼前に広がる錦江湾、また、後ろにそびえる桜島を眺めながら一休み、至福の一時が過ごせます。 足湯の傍らには小説 「桜島」 の著者 梅崎春生の文学碑があります。 恥ずかしながら、この文学碑で初めて梅崎春生を知ることができました。
| 鹿児島の旅(後編) | 19:12 | comments(0) | - |
鹿児島の旅 その37 桜島(5) 桜島海づり公園
霧島錦江湾国立公園-1
桜島ビジターセンターを出ると、目の前に見える光景、霧島錦江湾国立公園・袴腰烏島(はかまごしからすじま)溶岩探勝路。
霧島錦江湾国立公園-2
 霧島錦江湾国立公園について
国立公園とは
  日本を代表するすぐれた自然の風景地を保護するために開発等の行為を制限するとともに、風景の観賞などの自然と親しむ利用がしやすいように、必要な情報の提供や利用施設を整備している地域です。
霧島錦江湾国立公園の概要
 昭和9年3月16日に日本で最初の国立公園として霧島地域が指定され、昭和39年3月16日に錦江湾地域と屋久島地域が追加され、霧島屋久国立公園として指定されました。 そして、平成24年3月16日、亜熱帯から亜寒帯の多様な植生など特異な自然環境が特徴である屋久島地域が屋久島国立公園として単独指定され、火山活動により形成された風景や生態系が特徴で、新燃岳や桜島など生きた火山の魅力を体感することができる霧島錦江湾地域は、霧島錦江湾国立公園として指定されました。
 面積は74,441haで、宮崎県及び鹿児島県にまたがる世界でも有数の大火山群が望める霧島地域、桜島を中心とする錦江湾地域に分かれます。
霧島地域
 大小20を超える火山が連なった複合火山で、火山群は総称して霧島山と呼ばれています。 霧島山は、約2万ha山岳エリア内に多くの火山が密集しており、世界でも希に見る特異な火山景観を呈しています。 なお、日本の最多雨地帯のひとつであり、暖帯から湿帯にかけての森林が垂直的に分布しているが、火山はそれぞれ噴火した年代が異なるため、異なる段階の植生遷移が見tられ、まさに火山活動により育むれた特異な自然環境が形成されています。ミヤマキリシマやノカイドウはその代表です。 また、高千穂峰の山頂には天の逆鉾が突き刺してあるなど、天孫降臨伝説が残り、古くから信仰の対象として、地域から親しまれています。
錦江湾地域
 錦江湾奥部は、巨大噴火により形成された姶良カルデラの陥没地形で、水深200m以上の深海があります。その南部にあるのが活発な火山活動を続ける桜島です。
 薩摩半島南部の指宿地区は、薩摩富士と呼ばれる美しい円錐形をした開聞岳と、その山麓には九州最大のカルデラ湖の池田湖があります。 大隅半島の佐多岬は、九州本土最南端でアコウ、トテツ、スダジイなどの亜熱帯性植物に覆われ南の国を感じさせます。
桜島フェリー
錦江湾を航行する 「桜島フェリー」。
溶岩の風景
自然に溶け込む溶岩の風景。
桜島海づり公園-1
平成17年4月に開園した、鹿児島市桜島海づり公園。
桜島海づり公園-2
つり料金は大人200円(4時間以内)、入園料は大人100円、子供は半額。
桜島海づり公園-3
入園料100円を支払って釣台を見学。 釣り具、餌などは、売店で販売・貸出しています。 準備なしでも気楽に楽しめるのが魅力です。
桜島海づり公園-4
釣台、長さ50m、幅6.2m、水深は6〜9m、この日は絶好の釣り日和。
桜島海づり公園-5
桜島海づり公園-6
桜島海づり公園-7
色々な魚が釣れています。 この日は大漁です。
桜島海づり公園-8
事故防止、安全対策として救命ボートも設置。
JUGEMテーマ:写真

 鹿児島市桜島横山町にある海づり公園、水深は6〜9m、潮流は比較的速く、海底地質は自然のままの溶岩地形であり、溶岩群集地帯となっています。 海づり公園は、準備なしでも誰でも気楽に海づりが楽しめる市民のレジャー施設です。 今回滞在時間は15分程でしたが、次から次と魚が良く釣れていました。
| 鹿児島の旅(後編) | 19:00 | comments(0) | - |
鹿児島の旅 その36 桜島(4) 桜島ビジターセンター
桜島ビジターセンター-1
これより、桜島ビジターセンター、袴腰烏島溶岩探勝路へ。
桜島ビジターセンター-2
桜島ビジターセンター入口
桜島ビジターセンター-3
センター内展示場
桜島ビジターセンター-4
2014年10月27日撮影、現在の桜島爆発回数表示
去年(2013年);835回、今年(2014年);388回
桜島ビジターセンター-5
今の桜島―地震計波動映像 京都大学火山活動研究センター地震計
すべて現在の振動です。
桜島ビジターセンター-6
桜島爆発の瞬間をとらえた写真を撮影したものです。
桜島ビジターセンター-7
桜島ビジターセンター-8
2003年 ギネスブックにも登録された世界一大きな大根です。(31.1kg)
桜島ビジターセンター-9
 桜島と日の丸
 大正大噴火で埋もれた集落
 1914(大正3)年の大噴火より前、桜島は本当に島だった。 桜島と大隅半島の間には海峡があり、島を一周する舟漕ぎ競争 「島まわり」 も行われていた。 しかし、大正溶岩が海峡を埋め、桜島と大隅半島は陸続きとなった。 以後、「島まわり」 は不可能となる。 海峡だけではなく、瀬戸という集落も大正溶岩の下に埋もれた。 実はこの瀬戸村が 「日の丸」 と深いかかわりを持っている。
 大型船建造への時代背景
 江戸時代末期、桜島瀬戸村には造船所があった。 江戸時代と言えば、諸藩が幕府に反抗しないよう参勤交代や一国一城令などがあった時代。 大型船を建造することも禁止されていた。 しかし幕末になると欧米諸国の脅威がせまり、ペルーの黒船もやって来た。 幕府は大型船の建造禁止を緩和をせざるをえなくなった。
 西洋式軍艦「昇平丸」を建造
 これを受け、早くから海防のために洋式船建造の必要性を痛感していた薩摩藩主の島津斉彬は、桜島瀬戸村の造船所で洋式船を建造した。 これが日本で最初の本格的な西洋式軍艦として有名な 「昇平丸」 である。 全長30m、三本マストの帆船で、10門の大砲を備えていた。
 島津斉彬が提案した「日の丸」
 西洋式の軍艦が建造されるようになると、外国船と区別するため旗印が必要となった。 日本の船の印として島津斉彬が幕府に提案したのが 「日の丸」 である。 そして、日本で初めて 「日の丸」 を掲げた船が 「昇平丸」 なのだ。 桜島は「日の丸」ゆかりの地と言ってもいいだろう。
 桜島の史跡・文化遺産
 桜島といえば荒々しい自然ばかりで、歴史も文化もないようなイメージが強い。 しかし、日本の歴史と深いかかわりをもった場所や史跡、文化遺産もあるのだ。 ただ、その存在や意識、価値はほとんど知られていない。 本当にもったいない。何とかしなくては・・・・。
桜島ビジターセンター-10
桜島火山地質図
JUGEMテーマ:写真

 60分で巡るサクラジマ アイランドビューを楽しんだ後は、桜島ビジターセンターで桜島の噴火の歴史等を学び、桜島港から海岸へ続くように広がる大正溶岩原に整備された約3kmの遊歩道を散策します。 桜島ビジターセンターは鹿児島市桜島横山町にある、桜島の自然を扱った鹿児島県立の科学展示館です。
| 鹿児島の旅(後編) | 19:00 | comments(0) | - |
鹿児島の旅 その35 桜島(3) 湯之平展望所
湯之平展望所-1
サクラジマ アイランドビュー 湯之平展望所
湯之平展望所-2
噴火口に一番近い展望所 「湯之平展望所」。
湯之平展望所-3
霧島錦江湾国立公園 湯之平展望所 標高373m
湯之平展望所-4
 桜島火山の歴史
 桜島の誕生
 桜島が誕生する前、鹿児島湾には巨大な穴があいていました。 この穴を姶良カルデラと呼ばれ、約29,000年前の超巨大噴火によってできたものです。 このとき、地下にあった大量のマグマが噴出し、火砕流となって南九州全域を埋めつくし、その厚さは数十mにもなりました。 こうして出来たのがシラス台地です。 シラス台地をつくった姶良カルデラの超巨大噴火の後(今から約26,000年前)、カルデラの南部で新たな噴火が始まりました。 これが桜島誕生の瞬間です。 このように、桜島は姶良カルデラの一部に生まれたカルデラの 「こども」 のような火山です。
 噴火の歴史
 桜島は約26,000年前に誕生し、現在までに大規模な噴火を17回も繰り返しています。その中で最大の噴火は、今から約13,000年前の大噴火です。 この時の噴火では、鹿児島市内で1m以上、鹿児島県内のほとんどで10cm以上の火山灰が積もりました。 桜島の活動は、大きく2つの時期に分かれています。 誕生から約5,000年前までが北岳の活動、4,500年前から現在までが南岳の活動です。 北岳と南岳という2つの火山が南北に連なっているため桜島は横長に見えるのです。
 溶岩の分布
 史料として記録が残っている大噴火には、天平宝字噴火(奈良時代:764年)、文明噴火(戦国時代:1471年)、安永噴火(江戸時代:1779年)、大正噴火(大正時代:1914年)があります。 この他にも昭和噴火(1946年)がありますが、溶岩が流れるだけで爆発的な噴火がなかったので、大噴火には含まれていません。 これらの大噴火には、おもしろい特徴があります。 山の頂上ではなく、中腹で噴火していることです。 また、その火口は山頂を挟んで対称に2ヶ所で噴火しています。 これは、地下のマグマが割れ目をつくりながら板状に上昇したためだと考えられます。
 溶岩の上の植物
 桜島は噴火をするたびに溶岩を流し、植生を破壊して岩だらけの地形をつくってきました。 しかし、長い年月がたつと植物は復活し、森になっていきます。 何もない溶岩の上に植物が生えて森になるまでは 200年以上かかると言われています。 この変化の様子を観察するには、200年もかかりますが、桜島には様々な時代の溶岩があるので、島を一周すれば数百年分の植生の変化を見ることができます。 桜島は、まさに天然の博物館なのです。
湯之平展望所-5
上空から見る桜島(拡大図)
湯之平展望所-6
 景観トピックス 北岳と南岳
 桜島は北岳と南岳という大きな2つの火山が合わさってできた火山です。 誕生から約5,000年前までは北岳だけがありました。 その後今から約4,500年前の噴火によって南岳が生まれ、現在の様な形になりました。 北岳の火口は今は休止していて塞がっています。 現在、活動中で噴煙をあげているのは、南岳の火口です。
湯之平展望所-7
 景観トピックス 大正溶岩原と植生遷移
 1914年(大正3年)1月12日に噴火が始まり、その後約1ヶ月間にわたって頻繁に爆発が繰り返され多量の溶岩が流出しました。 溶岩流は桜島の西側および南東側の海上に伸び、それまで海で隔てられていた桜島と大隅半島とが陸続きになりました。 溶岩が流れてできた土地(溶岩原)は最初は岩だらけでしたが、長い年月を経て、植物が徐々に生えて森林を形成していきます。 これを植生遷移と呼んでいます。
湯之平展望所-8
湯之平展望所-9
湯之平展望所からの素晴らしい眺望。
JUGEMテーマ:写真

 桜島を循環バスで巡る 「サクラジマ アイランドビュー」 は、桜島屈指のパノラマ ビューポイント 「湯之平展望所」 へ。 湯之平展望所は北岳(標高1117m)中腹の標高373m、桜島4合目地点に位置します。 噴火口に一番近い展望所で、噴煙を上げる南岳の迫力ある眺めや、鹿児島市街地方面の素晴らしいロケーションが楽しめます。 残念ながら撮影時間帯では迫力ある噴煙は影をひそめていました。
| 鹿児島の旅(後編) | 19:00 | comments(0) | - |
鹿児島の旅 その34 桜島(2) 烏島展望所&赤水展望広場
烏島展望所-1
サクラジマ アイランドビュー最初の見学地は 「烏島(からすじま)展望所」。
烏島展望所-2
「国立公園 桜島 烏島埋没跡」 の石碑。
烏島展望所-3
「烏島はこの下に」 烏島展望所
烏島展望所-4
 烏島(カラスジマ)
 1914年(大正3年)の漠前は海岸から約500m沖合に烏島という島があった。 この島は高さが20m、周囲500mの無人島であった。 溶岩は1914年の1月13日(噴火翌日)に桜島の中腹から流れ始め、18日まで続いた。 結局、その島は溶岩の下20mに埋もれてしまった。 海を隔てた1つの島が溶岩で埋もれてしまうという現象は火山史上でも非常に珍しいものである。 この出来事を永遠に記念するため1951年1月石碑を立てたものである。
烏島展望所-5
桜島の溶岩と烏島の位置(拡大写真) 大正溶岩、旧海岸線と烏島埋没地の位置。 旧海岸の500m先にあった高さ20mの烏島を大正溶岩が覆い被さっています。
烏島展望所-6
展望所から錦江湾と鹿児島市内が一望。
烏島展望所-7
展望所周辺の風景。、向かい合う溶岩の造形芸術。
赤水展望広場-1
サクラジマアイランドビュー見学地は 「赤水展望広場」。
循環バス
今回乗車した循環バス。
赤水展望広場-2
循環バスを下車すると、赤い歩道の先に見えてくる 「叫びの肖像」。
赤水展望広場-3
桜島の溶岩で制作された 「叫びの肖像」。
赤水展望広場-4
 桜島オールナイトコンサート記念モニュメント 「叫びの肖像」 建立の経緯
 平成16年8月21日 「長渕剛桜島オールナイトコンサート」 が開催され、人口約6千人の桜島に、全国から7万5千人もの人々が集まり、この採石場跡地を埋め尽くしました。 コンサートは、7万5千人の熱気とともに夜を通して行われ、桜島から上る朝日とともにフィナーレを迎えました。
 この時の感動を残そうと、平成17年春モニュメントの建立委員会が設立され、ファンをはじめ、趣旨に賛同した多くの企業・団体の協力を得てモニュメントが完成し、平成18年3月19日、長渕氏、製作者の大成氏出席のもと、1万5千人もの観客を集めて、除幕式が行われました。 完成したモニュメントは 「叫びの肖像」 と名づけられ、この地の象徴的な存在となっています。

 モニュメントに使われた溶岩は、桜島島内にあった総量約50t のもので、彫刻家・大成浩氏の手で「叫びの肖像」 へと生まれ変わりました。 この 「叫びの肖像」 には 「この地に集結し、共振した熱き脈動が、桜島に新たな大噴火口を隆起させた」 というイメージが、表現されています。
 「叫びの肖像」 “Portrait of a Shout”  高さ:3.4m 総重量:38.2t
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「叫びの肖像」 のネームプレート。
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現在の赤水展望広場。
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赤水展望広場から見る、桜島北岳(1117m)。
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 桜島港〜湯之平展望所にかけての観光地を一周60分で巡る 「サクラジマ アイランドビュー」 に乗車。 最初の見学地は烏島展望所、1つの島が溶岩で埋もれてしまうという火山史上で非常に珍しい自然現象を学ぶことができました。 次に訪れたのは 「赤水展望広場」。 今回の旅で撮影したかった一枚の写真 「叫びの肖像」。 長渕剛氏の桜島オールナイトコンサートを記念して製作された肖像、雲一つない青空の下、力強く叫ぶ肖像に感動です。 念願の写真を撮影することができました。
| 鹿児島の旅(後編) | 19:19 | comments(0) | - |
鹿児島の旅 その33 桜島(1) 桜島フェリー
桜島フェリー-1
JR鹿児島駅から徒歩約10分ほどで桜島フェリーのりばに到着。
桜島フェリー-2
フェリー乗船口、運賃(大人160円、子供80円)は後払い。
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桟橋を渡ってフェリーに乗船。
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フェリー船内
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乗船フェリーからの風景。
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桜島からのフェリー 「桜島丸」 が入港。
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これより、正面に見える桜島まで所要時間約15分の船旅。
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錦江湾(鹿児島湾の別名)を行き交うフェリー 「第15桜島丸」。
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桜島フェリー-12
桜島港フェリーターミナルに到着。
桜島観光-1
桜島観光案内板
桜島観光-2
サクラジマ アイランドビュー1日乗車券(大人500円)を購入。
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 錦江湾に悠然とそびえる桜島は活発に噴煙を上げ続ける活火山。 鹿児島市街地からフェリーで約15分という近距離にあり、ダイナミックな景観が楽しめます。 
 桜島を効率よく観光するなら 「サクラジマ アイランドビュー」 が便利。 桜島港〜湯之平展望所にかけて観光地を60分で巡るバスの旅です。 その後、ダイナミックな溶岩原を歩く 「溶岩なぎさ遊歩道」 を散策します。
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