創業慶長元年(1596)、とろろ汁で有名な茅葺屋根の 「丁子屋」 の全景
創業慶長元年と染められた「丁子屋」とろろ汁ののれんと提灯。
宿場の趣きを残す「鞠子宿」の看板。
茅葺きの屋根、中に入ると、黒光りの大黒柱、懐かしい囲炉裏を見ることができます。
重厚な日本民家の中で味わう、伝統ある本物のとろろ汁は格別です。 麦ご飯に、吟味された静岡産のジネンジョを使用したとろろ汁をかけて食べます。 1380円です。
店内の資料室に展示されている「
十返舎一九」の像です。
昔の旅の携帯品などが展示されています。
記念に「道中安全」の札が頂けます。
静岡の自然100選の認定証です。
安藤広重 東海道五十三次 「丸子 名物茶店」 の図です。
丸子で 「名物とろろ汁」 の立て看板をだした有名な茶店の風景です。
東海道五十三次の宿場町だった丸子(まりこ)には今も格子造りの古い町並みが残り情緒たっぷりです。 『東海道道中膝栗毛』 の中で、弥次さん、喜多さんが食し、また安藤広重が 『東海道五十三次』 で画材としたとろろ汁で知られています。 丸子のとろろ汁は、創業慶長元年(1596)の 「丁子屋;ちょうじや」 で伝統の味を堪能することができます。 美味しいとろろ汁を食べに休日には行列のできるお店です。
【ミニ知識】 十返舎一九(じっぺんしゃ いっく 1765−1831) 店内説明文より
駿河国府中(静岡)駿府町奉行所の同心(江戸幕府諸奉行の下で、今の警察のような仕事をする下級武士)重田与八郎鞭助の長男に生れ、姓は重田・字は貞一。 東海道中膝栗毛(1802)弥次さん喜多さん道中記を著わしたユーモア作家です。 二十年間もベストセラーが続き、筆一本で生活できた日本で最初の人といわれます。
ここ丸子宿では、とろろをつくる夫婦の喧嘩に巻き添えを喰わされ、空腹を抱えて宇津之谷に向います。 膝栗毛とは、旅をするのに馬やかごでなく自分の膝(足)を栗毛の馬にみたてた。
一九は江戸期の文学三大タレントといわれる芭蕉・広重らと時代を超えて丸子宿に貴い作品を遺してくれました。 一九八八年 杉本西佑刻