2014.12.22 Monday
滋賀・長浜と彦根の旅 その55 清涼寺(彦根市)
彦根市古沢町大洞にある曹洞宗、永平寺派の寺 「清涼寺(せいりょうじ)」。 歴代の住職は、徳川重臣の権勢で諸国より高僧を請じたので修業道場として名声がたかまり、彦根の清涼寺として有名となった。
山門
清涼寺 本堂
本尊は釈迦牟尼仏で、本堂は宝永5年(1708)の再建であり、庫裏のあたりは佐和山時代三成の名家老といわれた嶋左近の邸跡と言われています。 入口が左に寄った左右非対称の造りになっているのが特徴で、寺宝である歴代藩主の画像や狩野元信らの名画が保管されています。 寺にまつわる七不思議の伝説も残っています。
客殿(庫裏) 巨大な切妻屋根と立派な唐破風による見事な造りに圧倒されます。
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彦根駅から徒歩約20分、佐和山の北西麓にある、祥寿山と号とする曹洞宗の寺 「清涼寺」。 江戸時代初期の寛永年間(1624〜44)、井伊氏3代直孝が、父直政の墓所として創建。 井伊家歴代の菩提寺で、裏山の高台に旧藩主の6基の宝篋印塔が現存している。 堂宇は観音堂・本堂・庫裏などを備え、門前に続く参道が、禅寺らしい閑寂な雰囲気を漂わせている。 直弼もここに参禅の修行に通ったと言われる。
【伝説】 清涼寺の七不思議
・血の池 墓地の前にある池で、夜になると異様な女性の顔が池面に写し出される。
・黒雲 佐和山の頂上付近に出る黒雲は、一じんの竜巻きとなって彦根城を襲い、
度々旗指物などを吹き飛ばした。 三成の亡霊のしわざという。
・タブの樹 境内正面近くにあるタブの大木で、時々女の姿に化ける。
・門の扉 大みそかの晩になると、ものすごいひびきでうなり続ける。
・壁の月 寺の方丈の壁で、壁面に月が写し出されるという。
・不思議な池 寺の上方にある池で、その水をたらいに汲んで洗濯物をつけておくと、
ひと晩できれいになる。
・小姓の出現 寺の最も古い部屋のそばに石の手洗鉢がある。 深夜、かわやへ
行ってこの手洗場までくると、一人の小姓が現われ、だまって手に
ひしゃくで水をかけてくれる。 そして部屋に姿を消すが、部屋を
のぞくと誰もいない。 (滋賀県・郷土資料事典より)