2007.01.27 Saturday
佐賀県の旅(71/完) 唐津その18/完 唐津曳山展示場
唐津市民会館横に設置されています 「唐津曳山展示場」 です。
5番曳山 鯛 魚屋町 弘化2年(1845)
8番曳山 金獅子 本町 弘化4年(1847)
13番曳山 水主町(かこまち)の 「まとい」 です。
曳山の台車です。
昭和55年国指定 重要無形民俗文化財 「唐津くんち曳山行事」
城下町としての唐津の町は、慶長の頃(西暦1600年頃) 寺沢志摩守広高が唐津城を築いた時に始まりますが、唐津っ子の産土神である唐津神社の秋祭りは、築城前の古くから行われていました。 町人衆の篤い敬神の誠は、文政2年(1819)刀町の赤獅子の奉納に現れ、以来明治9年までの57年間に15台の曳山が次々と奉納され(うち紺屋町の黒獅子は明治中期に損滅)これらの貴重な町人文化の遺産は、幾多の苦難に耐えて守り継がれ、曳き続けられてきました。
豊穣の秋祭り 「唐津くんち」 は、毎年11月3・4日に行われていますが、2日の夜は宵曳山(よいやま)と呼び、14台の曳山は飾り提灯に彩られ、万燈に映える金銀丹青も鮮やかに華麗なる巡行が展開されます。
翌3日(文化の日)は、唐津大明神が御旅所へ御神幸される日で、御輿に供奉する曳山は、江戸時代の町火消装束を今に伝えて、黒木綿の腕貫・腹掛・股引等に身を固め、各町ごとに意匠をこらした、いなせな法被(はっぴ)姿の曳子たちが、鉦・笛・太鼓の勇壮豪快な曳山囃子(やまはやし)につれてある時は走り、ある所は緩るく市中の巡路を引き廻ります。 なかでも御旅所のある西の浜での曳込みは 「唐津くんち」 の圧巻で、重さ2〜4トンもある曳山がが轍(わだち)も深く競い合い、死力を尽くして砂地に挑むその姿は、壮快無比な景観であり、数万の観衆を魅了します。
続く4日は御神幸はなく町民の祭りとして、ほぼ前日と同じ町々の巡路をゆっくりと曳き廻りますが、「一閑張;いかんばり」 と呼ばれる工法によるこの曳山は、木組み・粘土の原型や木型の上に和紙を数百回張り重ね、麻布を張り、幾種類もの漆で塗り上げ、金銀を施して仕上げたもので、完成までには2年前後の歳月を要したと伝えられています。 多種多様な姿態の造形美は稀に見る優れた工芸品として、佐賀県の重要有形民俗文化財に指定されています。(からつ曳山展示場のパンフレットより)
今回は展示されている曳山しか見ることが出来ませんでしたが、素晴しい工芸品です。 展示場ではビデオも上映されており、秋祭りの様子を見ることが出来ます。 是非、この勇壮で豪華な秋祭りを実際に見に来て下さい。
’06年11月4日より71回にわたって写真展示しました佐賀県の旅、鳥栖、佐賀、小城、伊万里、唐津は今回で一旦終了とします。 来年の帰郷時に、再度佐賀県を旅し撮影をしたいと思っています。 今回撮影できなかった吉野ヶ里遺跡、呼子、有田町、武雄温泉、嬉野温泉など、筆者の郷土、佐賀県は見所いっぱいの魅力あふれる観光地です。 是非、一度お出かけ下さい。